@視床下部性 A脳下垂体性 B卵巣性 C子宮性 D内科系の内分泌疾患 Eその他(薬剤性や代謝性疾患など)に分類されますが、子宮自体の病変によって起こることは非常に稀です。
@ 視床下部性無月経
視床下部性無月経は、GnRH(FSHやLHの分泌を刺激するホルモン)の分泌障害によって起きます。生活環境の変化(進学・就職・転居など)にうまく順応できなかったり、対人関係のストレス、過度のダイエット、過度のスポーツをしたりすると、視床下部が影響を受けて、GnRHの分泌が障害されて無月経となります。また、若い女性にみられる摂食障害(拒食症や過食症)にみられる無月経は、視床下部性の無月経です。
A 脳下垂体性無月経
脳下垂体性無月経には2つのタイプがあります。1つは脳下垂体前葉にあるFSHやLH産生細胞の機能障害により起きる無月経です。もう1つは、プロラクチン産生腫瘍(プロラクチノーマ)が脳下垂体前葉にできた場合に起きる無月経です。過剰に産生されたプロラクチンというホルモンが、女性ホルモンの分泌を抑制するために無月経となります。
B 卵巣性無月経
女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)を産生する卵巣自体に機能低下があれば、当然無月経となります。これを「卵巣機能不全」と呼びます。
C 子宮性無月経
子宮内膜が癒着してしまうと(人工妊娠中絶を繰り返すとなる事があります)、正常な子宮内膜の増殖面積が減少するため無月経になります。これをアッシャーマン症候群と呼びます。
D 内科系の内分泌疾患が原因の無月経
甲状腺機能障害(バセドウ病や橋本病など)、副腎機能障害(クッシング症候群・アジソン病・副腎性器症候群など)が原因で、無月経となる事があります。
E その他の無月経
続発性無月経の原因として、比較的多く経験するのは薬剤の副作用による無月経です。内服中の薬があれば、必ず担当医に話して下さい。診療内科や精神科より処方される薬、胃腸薬、吐き気止め、降圧剤などが原因で、無月経になる事があります。薬の中には高プロラクチン血症を引き起こす薬剤があり、これが卵巣からの女性ホルモンの分泌を抑制するため無月経になります。 |