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| ■ はじめに
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胆汁は肝臓で作られ、胆管を通って十二指腸に放出されます。この胆汁が何らかの原因で固まってある程度の大きさになると「胆石」になります。胆石症は正式には下図のように、存在する場所によってその呼び名が異なります。胆のう内に出来る結石が最も多く、通常胆石症といえば胆のう内結石を指す場合が一般的です。 |
胆のうにできる結石は、コレステロール結石という白っぽい丸みをおびた石であることが多く、ときには何十個―何百個も出来ます。総胆管結石はビリルビン結石という黒っぽいものが多く、一個でも激しい症状を引き起こすことがあります。
ここでは胆のう内結石(胆のう結石)につき解説します |
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| ■ 頻度と性差 |
中年以降、加齢とともに保有率は高くなり 70 歳を越えると約 20 %となります。一般に女性に多く、我が国では男性の約 1.3 倍程度と言われています。 |
| 女性ホルモンと胆石 |
コレステロールは水に溶けにくい物質ですが、胆汁酸と一緒に排泄されると溶けやすくなり、固まることはありません。ところが何らかの理由で胆汁中のコレステロールが増えすぎると、胆汁酸とのバランスが崩れて固まりやすくなります。卵胞期に分泌される女性ホルモン(エストロゲン)にはコレステロールを胆汁中に排泄させる作用があります。エストロゲンの作用で胆汁中に過剰のコレステロールが排泄されると、胆汁は固まりやすくなりコレステロール結石が出来ます。また黄体期に分泌される女性ホルモン(プロゲステロン)は胆のうの平滑筋機能を抑制すると考えられています。プロゲステロンによる胆のう機能の低下が、胆石の原因の一つになっている可能性もあります。 |
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| ■ 症状 |
| 1. |
無症状 |
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胆の結石で一番多いのは、無症状で経過することであり、健康診断の超音波査や CT 検査などで偶然発見されます。 |
| 2. |
突然の激しい上腹部痛(急性症状) |
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何の前触れもなく、突然激しい上腹部痛が出現しますが、発熱や黄疸をともなう場合もあります。よく聞いて見ると、暴飲暴食とか過労が引き金になっている事があります。 |
| 3. |
以前から何となく上腹部の調子が悪い(慢性症状) |
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なんとなくお腹の調子が悪い(本人は「胃が悪い」と感じている場合があります)、脂っこいものをたべた後などに上腹部痛や吐き気があるなど。 |
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| ■ 検査と診断は? |
超音波検査は患者さんに負担にならず、胆のうの状態や結石をみることができます。その他、X線撮影、血液の検査、時にX線断層撮影(CT)などが行われることもあります。 |
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| ■ 治療はどうするの? |
| 1. |
経過観察 |
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全く自覚症状のない場合には定期的に 超音波検査をして、経過観察する場合がほとんどです。 |
| 2. |
薬で石を溶かす |
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コレステロール結石で大きさが 1 cm以下の場合には、薬で石をとかしてしまうという方法がありますが、確率は決して高くありません。 |
| 3. |
衝撃波で破砕する ( ESWL ) |
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体外から衝撃波を照射して結石をコナゴナに砕き、胆汁と一緒に自然に十二指腸に排出させるという治療法です。 |
| 4. |
手術 |
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石のある胆のう自体を切除してしまう根治手段です。女性にとって腹部に大きな手術痕が残る事は、美容的にも大きな問題です。しかし最近は、お腹に1センチくらいの切開を数カ所いれ、その部位から細い内視鏡を挿入して手術するという「腹腔鏡視下胆のう摘出術」が行われています。従来の開腹による手術よりも傷は非常に小さく、患者さんの負担も軽いため早期退院が可能になりました。 |
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