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■ はじめに
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便秘症には明確な定義はありませんが、回数としては 3 日以上排便を欠く状態を指す事が多いのですが、排便習慣は個人差が大きく、排便の回数が少ないだけでは便秘症とは言えません。便が出にくい、出てもまだ残っている感じがする、回数が少なく固いなどの自覚症状が不快で、日常生活に支障がでる場合には便秘症と呼ばれます。 |
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| ■ 頻度と性差 |
国民生活基礎調査によると、男性に比較して明らかに女性に高頻度であり、どの年代においても約 4-5 倍と高値です。特に 10 台後半から 30 台前半にそのピークがあり、 40-50 %の女性が便秘症を自覚しています。
女性に頻度が高い理由としては |
| 1. |
腹筋が弱い |
| 2. |
本来は朝食後の排便が最も望ましいのですが、女性は朝食後の後片付けに時間をとられてしまい排便の機会をのがしてしまう。これが習慣性の便秘症につながる |
| 3. |
自宅以外の職場や公衆トイレでの排便を躊躇する |
| 4. |
女性ホルモンである黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用 |
などが指摘されています。 閉経前の女性の場合には、黄体期に卵巣より分泌されるプロゲステロンが消化管の運動を抑制するため、便秘傾向になります。しかし月経でその分泌が低下すると便秘症はやや解消されます。 |
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| ■ 便秘の種類と原因 |
| 便秘症はその成因から4つに分類されています。 |
| 1. |
機能性便秘 |
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機能性便秘は単純性便秘と痙攣性便秘に大別されます。単純性便秘には大腸の運動機能低下による弛緩性便秘と排便反射の減弱による直腸性便秘があり、老人に多く、腹痛はなく便意も弱いのが特徴です。
一方、痙攣性便秘の原因は若い女性に多く、副交感神経の過緊張による蠕動運動亢進が原因とされています。代表は過敏性腸症候群の便秘型であり、腹痛を認め、便意は強いが排便困難、残便感があり、便は少量の場合が多いなどの特徴があります。 |
| 2. |
器質性便秘 |
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大腸ポリープ、大腸ガンなどによる消化管の通過障害、子宮内膜症などによる腸の癒着や狭窄、子宮筋腫、卵巣のう腫など、腸の周囲の臓器の腫瘍などによる圧迫などが原因となります。いずれも原疾患の治療が優先されます。 |
| 3. |
全身疾患にともなう便秘 |
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糖尿病、甲状腺機能低下症、アミロイドーシスなどの内分泌・代謝性疾患や膠原病などの一部分症として便秘を伴います。 |
| 4. |
薬剤による便秘 |
| に分類されます。 |
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治療 |
患者さんの自覚している便秘による不快感を軽減するためには薬物療法が必要となりますが、治療の原則はあくまでも生活習慣の是正や食事療法にあります。適度な運動、便意を我慢しない、規則正しい食生活(特に朝食は抜かない)、食物繊維を豊富に摂取する、朝食前に冷水や牛乳を飲むなどが効果的です。 |